ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

側溝にタイヤ脱輪!からの脱出術

ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

今回は、側溝にタイヤが脱輪してしまった場合の脱出方法についてのお話しです。

何度かこの方法で命拾いしたことがある

かつて信州の山奥で暮らしていた頃のこと、冬のアイスバーンでのスピンや雪の中でのスタックはもちろん、側溝にタイヤを脱輪してしまった苦い経験も何度かあります。
山道を1人で走っていて側溝にタイヤを落としてしまうと、携帯電話もまだなかった時代、下手をすると誰も助けにきてくれず何十キロも山道を歩いて降りなければならないこともあります。
現在でも山の中では携帯電話が圏外という場合もあるので、もしもの場合、何とか自力で脱出する方法は一つ二つ身につけておいた方がいいと思います。
私自身、誰かに教わったというわけではなく、困った時にいろいろと試行錯誤する中でこの方法で何とか命拾いしたという感じなので、これが正しい方法かといわれると絶対的な自信があるわけではありません。ただ、この方法でいままで何度か実際に脱出してきましたし、他の人が脱輪して困っているのをこの方法で救出してあげたこともあるので、それなりに使える方法ではあると思っています。


使うのは車載のジャッキ。それだけです。車載ジャッキを積んでいない人はまずいないと思いますので、ジャッキ一つあれば、あとは工夫次第で何とかなるということです。

実際の脱出方法

以下に車が脱輪した時のイメージ図を描いてみました。なかなか、実際の脱輪を再現するのは難しいので、今回はイメージ上でお伝えしてみたいと思います。

この例では前後のタイヤが両方とも脱輪した状態からのスタートになります。前だけ、後ろだけの場合はタイヤ1つ分だけの作業で済むのでもう少し楽になります。
水色の部分が側溝だと思ってください。

まず、側溝に落ちてしまった車の周囲をよく見て、状態を把握します。
側溝の深さにもよりますが、たいていの場合、側溝の底までタイヤが届かず、タイヤが少し宙に浮いた状態になっていると思います。
その宙に浮いたタイヤ下のスペースに、平らな状態のジャッキが入るかどうかを確認します。車載ジャッキはたたむと平べったいので、たぶんすき間に十分入ると思いますが、もしここにすき間がない場合や、ジャッキがここに入らなさそうなときは、それ以外の場所でジャッキを置けそうなすき間を探します。
ジャッキを置く場所というのは、車ごとに指定の場所が決まっていて、たいてい前輪のすぐ後ろと後輪の少し前あたりにスポットが決まっているのですが、エマージェンシーの場合はそんなことは言っていられません。
とりあえず車体を持ち上げるためにどこかにすき間を探して、そこにジャッキを挿しこみましょう。エンジンルーム下の前輪シャフトの中央付近とか、タイヤの付け根のサスペンション部分の下あたりとか、とにかく一時的にボディを持ち上げられそうなところにジャッキを置きます。
ただし、バンパーやボディそのものとかはジャッキアップすると間違いなくへこんでしまうだけで車体は持ち上がりませんから、それなりに過重に耐えられる場所を選ぶ必要はあります。



さて、とりあえずジャッキを置けそうな場所を決めたら、ジャッキアップします。目標はボディと地面の間に5センチ以上のすき間をあけることです。
すき間ができたら、そのすき間に山に落ちている丸太でも何でもいいので支えになりそうなもの(木がなければ大きな岩とかでもいいと思います)
それをすき間に入れて、それ以上ボディが下がらないようにしてから、いったんジャッキを降ろします。

ジャッキを降ろしたら、タイヤの下、側溝の中に丸太を何本か横たえるように挿しこみます。
1回のジャッキアップで何センチくらい持ち上げられるか?それは状況にもよるので、慌てず何回かに分けて少しずつ高さを稼いだ方が安全です。


前輪の次は後輪も同じようにタイヤ下にジャッキを入れて持ち上げ、ボディのすき間に丸太をかませてからジャッキを降ろし、タイヤの下に丸太を挿しこんでやります。

こうして前輪、後輪ともタイヤの下に丸太が入ることで、側溝に脱輪したタイヤをほぼ道と同じ高さまで戻すことができました。


あとは、車に乗り込んでゆっくり車を発進させながら、ハンドルを切って道に戻してやれば脱出成功です。


お気づきかもしれませんが、側溝に横たえる丸太はあまり長さが短いと、車を前に動かしたときに再び脱輪してしまう恐れがあります。
できれば1mくらいの長さの丸太を何本も探してくることと、脱出時はハンドルを目いっぱい切って脱輪に気をつけながら抜けることです。
特に、前輪が出られたとしても後輪はまっすぐ前に進むので、後ろのタイヤの再脱輪に注意が必要です。


分かってしまえば、案外簡単な方法なのですが、山道で脱輪した時に気が動転してしまうと落ち着いて考える余裕がなくなってしまいがちです。
タイヤの下に小石や岩をいっぱい入れる方法も悪くはないですが、山の中で比較的手に入りやすい丸太を使う方が簡単かつスピーディに脱出が可能です。
こういったアクシデントはないに越したことはありませんが、万一のために是非覚えておいて損はないと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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