ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

THE NORTH FACEのウレタンコーティング補修


ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

今回はThe North Faceのパーカーによくみられるウレタンコーティングの劣化と補修に関する記事です。

ポリウレタンは必ず経年劣化する

マウンテンパーカーなどに使われている防水透湿素材にはいろいろと種類があります。定番ではゴアテックスが有名ですが、ゴアテックスは値段が高いのがネックです。そこでゴアテックスより少し下のグレードではポリウレタンのコーティングが主流になっています。ノースフェイスだと「ハイベント」と呼ばれるシリーズなんかがそれに当たります。
ノースフェイスに限らず、ワークマンなんかのレインスーツもたいてい裏地にはポリウレタンがコーティングされています。
ポリウレタン素材は生地を柔らかくコーティングしてくれるので、従来のカッパみたいにゴワゴワせず着心地がいいのが特徴です。そして薄いコーティングはミクロの穴があいた透湿素材のため、内部の水蒸気を外に逃すことができ昔のカッパみたいに蒸れないのが最大のメリットです。
比較的安価かつ防水透湿性に優れたポリウレタンコーティングは、レインウェアやパーカーの他、デイパックや衣料品などにも幅広く使われています。


このように色々な場面で使われているポリウレタンコーティングですが、便利な反面弱点もあって、経年劣化するとポロポロと剥がれてきてしまう傾向にあります。専門用語でいうと「加水分解」というらしいですが、ポリウレタンは時間が経つと次第に化学反応によってバラバラに分解されて剥がれていくのだそうです。
このことはメーカーの品質ラベルにも明記されていて、早ければ2〜3年で劣化が始まると書かれています。さすがに2〜3年は早すぎますが、使用から5年以上たつと次第に劣化して裏地が剥がれてくることが多いみたいです。
メルカリなんかでノースフェイスのマウンテンパーカーをみていても、たいてい裏地の一部が剥がれてしまっています。


裏地が剥がれても外からは見えないので気にしないという人はそれでも大丈夫なんですが、劣化が進んでくるとボロボロ剥がれたクズが服にまとわりついたりして、取るのが一苦労です。

ポリウレタンの劣化の原因は

ポリウレタン素材は時間が経つとやがて劣化してボロボロと剥がれてしまう加水分解が起こりますが、ポリウレタンの加水分解を引き起こす要因としては「水分、紫外線、熱、摩擦」の4つが主な原因と言われています。
つまり、
*水に濡れたまま放置する
*直射日光に長時間さらす
*炎天下の車内に置いたままにする
*しわくちゃにしたり、しわのままたたむ
これらはポリウレタンの劣化をより早めます。


劣化を早めるような扱い方をしないよう日頃から気をつければ、ポリウレタンの劣化をある程度遅らせることができます。ただ、あまり劣化を気にして常に注意しながら着るというのも本末転倒な気がします。



古いパーカーを見ると、フードのつけ根あたりが剥がれているものが圧倒的に多いように思います。実はフードのつけ根というのは着た時に裏地が露出しやすい場所なので、紫外線に長時間当たることでそこだけ劣化が早まってしまったと考えられます。

他にもカバンなどの荷重がかかる両肩部分も裏地の剥がれがよく起こるみたいです。

剥がれやすい部分を補強

さて、うちのノースフェイスも最近になって、フードのつけ根や両肩が少しずつ剥離しはじめました。まだごく小さな剥がれですが、このまま放置すれば徐々に剥離は広がることでしょう。そうなる前に何か手を打たないといけません。


そこで今回ご紹介する補修方法は、パーカーの裏地を接着剤を使って薄い皮膜を作るという方法です。


使用するのは、「セメダインのスーパーX」というシリコン系の樹脂接着剤です。
これをパーカーの裏地の補修したい箇所にごく薄く塗り広げていきます。接着剤に付属のヘラを使って薄く伸ばすように広げ、表面が乾くまでそのまま置いておきます。

この接着剤は外気に触れると水分と反応して乾き始め、約10〜15分ほどで表面がべたつかなくなってきます。
完全に乾くまではもうしばらくかかりますが、15分もすれば接着力はなくなるので、広い面積を塗りたい場合は裏地同士がくっつかないよう少しずつ乾かしながら範囲を広げていくとうまくできます。




セメダインスーパーXは耐水性と耐熱性があり、また接着剤が乾いても硬化せず生地の柔軟さを保ってくれるのが特徴です。そのため施工後の着心地や生地の風合いはほとんど変わりません。コーティングした場所が多少ゴムっぽいひっかかりを感じますが、使っているうちに徐々に平滑になり気にならなくなってきます。

写真では分かりにくいですが、真ん中あたりから上の少し光っている場所は新たに施工したばかりの箇所で、下半分は施工から1週間ほど着用して馴染んだ状態です。
馴染むと施工したことがあまり分からないようになってきます。


注意点としては、コーティングした場所は透湿性が損なわれてしまうので、裏地全体に塗布するのではなく、剥がれが心配される部分だけにとどめておく方がいいと思います。(実際に施工される場合はあくまで自己責任でお願いします)



今回はセメダインスーパーXを使ったウレタンコーティングの劣化補修についてお届けしました。5年ほど経過して裏地が劣化し始めてきたノースフェイスでしたが、補修によって剥離が食い止められ、また心置きなく着られるようになりました。剥離が進行してからでは修復が難しいので、小さな剥がれが見つかったらなるべく早く施工する方がダメージが少なくて済みます。


ただ、正直なところ1〜2万も出して買ったパーカーがわずか数年で裏地が劣化してしまうというのはいかがなものか?と疑問を感じずにはいられません。
ポリウレタンコーティングの宿命と言ってしまえばそれまでなんですけど、なんだか少し騙されたような気がしてしまいます。
より長く使いたいなら、値段は高くてもやはりゴアテックスを選ぶべきなのかもしれませんね。



最後まで読んでいただきありがとうございます。

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