ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
今回は一眼レフカメラを持ち運ぶためのカメラホルスターを自作したお話しをしたいと思います。
革は柔軟性と伸縮性があって立体的な成型が可能なので、ハンドメイドで自由な形に加工できるところが強みです。
アクティブに動けるスタイルをイメージする
一眼レフカメラは本体とレンズを合わせるとまあまあ重量があります。ネックストラップやショルダーストラップだと、長時間ぶら下げているのは首や肩に負担がきて結構辛いですし、ストラップは体動でカメラがぶらぶら動くので、子どもたちと一緒に動き回ったり、自転車に乗って移動したりする時に、どこかにぶつけてしまいそうで怖いというのもあります。
元々ホルスターというのは銃を腰に下げるケースを指す呼び名で、それが転じて、さまざまな道具を腰に下げるケースをホルスターと呼ぶのだそうです。カメラホルスターはまさにカメラを腰に下げるためのケースということですね。
ネットで調べるといろんな形のストラップやカメラホルダーが市販されていますが、自分の行動スタイルに合うホルスターを見つけるのはなかなか難しいものです。いかにもプロカメラマン的ながっしりしたやつはちよっと大袈裟だし、かといってあまり華奢なのもすぐダメになりそうで困ります。
結局、これというのは見つからず。
なら自分で作ってしまおう!
というわけで、いつものように「ないものは自分で作る」ことにしました。
たしか以前、革の長財布を作った時に買ったレザーがうちに余っているはずです。
いきなりですが、まずは完成写真から。
カメラを収めるとこんな感じになります。レンズの部分を丸くくり抜いてあるので、カメラをホルスターに収めたままレンズ交換することも可能です。
裏のフックをスボンのベルトにかければ腰からぶら下げることができたり、また、デイパックのショルダーに取り付けることもできます。
両手が自由になるのと、歩いたり動いたりしてもぶらぶら揺れることがないので、街歩きや登山、子どもたちと遊ぶ時などいろいろなシチュエーションでアクティブに使うことができます。
ちなみに、カメラにはネックストラップはつけずにハンドストラップをつけて使っています。ストラップに手首を通してベルトとカメラを一緒に握りこむようにすると、手首がぎゅっと締まって安定して使えます。
さらに、こんな風にカラビナフックでベルト通しに固定しておけば、万一の盗難防止にもなり安心です。
今のところ、このホルスターとハンドストラップの組み合わせが自分のスタイルには一番合っているような気がします。
イタリアンレザーを使ってイメージを形にする
革を立体的に成型するには、革を水で濡らして柔らかくしてやる必要があります。
濡らして柔らかくなった革を成型したいものに押し当てながら、革を伸ばしたり押し付けたりして少しずつ形を整えていくわけです。
カメラに濡れた革を押し当てるとカメラが水に濡れてしまうので、まずラップをカメラに巻き付けてあらかじめ防水処理しておきます。
この時のポイントは、カメラの裏側に厚さ1センチくらいのもの(木の板か何か)を添えて、カメラと一緒にラップでくるむようにして厚みを増してやることです。というのも、革は乾くと一回り小さく縮むので、成型の時に一回り大きな状態で型をとるようにするためです。
水にしっかり濡らして柔らかくなった革をカメラに押し当てるようにして、カメラの凹凸に合わせて革を成型していきます。一気に形を変えるのは無理ですが、少しずつ革を伸ばしながら形を整えていくと、カメラくらいの厚みがあっても1枚の革から凹凸を形作っていくことができます。
ある程度形ができたら、レンズにあたる部分を切り取って、より具体的にカメラの形状に合わせて形を整えてから、同じ革を使ってケースの背面部分を作り、ボンドで張り合わせます。
ちなみに、ケースの裏面にはベルト固定用のフックを取り付けてあります。
麻糸でステッチを縫っていく
ボンドだけだとはがれてきてしまうので、このあと麻糸で縫っていく作業に入っていきます。
まず、ステッチングルーレットという道具を使って、針を刺す場所に目印をつけてから
次に「目打ち」という道具で1つずつ穴を開けていきます。
ぐるっとステッチ穴が開いたので、次は縫製ですが、その前にもう1つパーツを作るのを忘れていました。
ケースの前側にホックでカメラを固定するベルト部分です。
真鍮製のハトメホックを取り付けます。
同じようにケース本体側にもホックを取り付けます。
ホックの位置がずれないように気をつけながら、何とかホックの取り付けまで完了しました。
いよいよ縫製です。
ベルト部分が重なるところは「ベルト部分」「ケース本体」「ケース裏面」「ケース背面の裏革」の合計4枚の革が重なるので、ステッチを通すのもなかなか大変な作業です。革の厚みが2mmほどあるので、4枚合わせるとかなりの厚みになります。
焦らず、一針ずつ麻糸を通していきます。
ここは根気あるのみです。
縫製が終わったあとは、コバの部分の処理のため、木工ボンドを水で溶いた液(酢酸ビニル樹脂)でコバ磨きをして仕上げました。本当はトコノールという専用のコバ磨き剤が市販されてるのですが、安い木工ボンドでも成分は似たようなものですから、仕上がりは大して変わりません。
作業時間は全部で6時間くらいでした。思ったよりはスムーズにできた気がします。
カメラホルスターがあると、撮ろうと思ってからカメラを取り出して構えるまでの時間が大幅に短縮されます。街なかでのスナップショットや子どもと一緒に動きながらの撮影にすごく威力を発揮してくれると思います。
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