ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

トランギアvsダイソーメスティン対決

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ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。


今回は車中泊やキャンプで人気の高いメスティンについて、本家トランギアとダイソーの500円メスティンを比較してみたいと思います。

本家トランギアのメスティン

スエーデン製の四角いアルミ飯盒、元祖トランギアのメスティンは1970年に製造が開始されました。メスティンの歴史は50年少し、実はまだそれほど古くないんですね。日本では岩谷プリムスが輸入販売元となっています。従来の兵式飯盒と違って、軽くてコンパクトな四角いアルミの小箱は、見るからに機能的で愛着のわく可愛らしさを兼ね備えている気がします。
メスティンが愛される一番の理由は「可愛いから」ではないかと思うのです。
日本人はコンパクトで機能的なものに目がありませんから、メスティンのこの可愛らしさを見れば、流行るのもうなずける気がします。


以前から本家トランギアのメスティンが欲しかったんですが、定価で2000円以上するので買うのを躊躇していて、500円のダイソーメスティンで間に合わせていたんです。それが先日リサイクルショップで、ほぼ未使用のトランギアメスティンが1000円で売られているのを見つけて思わず買ってしまったのでした。

今回は、トランギアとダイソーのそれぞれのメスティンを比較してみたいと思います。これからメスティンを買ってみようと思われる方の参考になればと思います。

ダイソーメスティンについては以前にも記事を書いていますので、よろしければそちらもご覧ください。
sleepysheep-zzz.hatenablog.com

大きさ比較

まずそれぞれのメスティンを並べて、大きさを比べてみたいと思います。
左がトランギアのスモールサイズメスティン。右の小さい方がダイソーの1合メスティンです。
トランギアのサイズは17×9.5×6.2cm
ダイソーの方は14.5×7.7×5cmとなっています。
数字でいうと少しイメージしにくいかもしれませんが、ダイソーの容量が500mlなのに対し、トランギアは容量750mlと1.5倍の差があり、炊けるお米の量はダイソーの1合炊きに対してトランギアは1.8合炊きとなっています。ソロキャンプオンリーで単純にお米を炊くことだけを考えると、ダイソーの1合炊きの方がよりコンパクトに収まりますが、トランギアの750mlの方が一回り大きい分、炊飯の他に汁物や炒め物、ラーメンをゆでたりとより幅広く使える気がします。
1.8合のお米が炊けるのでうちのように家族4人でも1回分のご飯をまかなうことができます。トランギアなら家族車中泊や家族キャンプにも活用できると思います。

外見の形状を見ると、ダイソーメスティンの方が4隅のラウンドが丸く、長方形というより楕円形に近い形なのが分かります。ダイソーのこのオーバル型も私は好きです。

試しにトランギアの中にダイソーメスティンを入れてみると、ご覧の通りピッタリ収まりますから、キャンプの調理道具としてメスティンを2つ重ねて持っていくというのも十分ありではないかと思います。

トランギアの蓋の精緻さに感動

今回トランギアを手にしてみて最も驚いたのが本体と蓋の精密さでした。

ダイソーメスティンの方はご覧の通り、本体と蓋は正直「ガバガバ」です。



それに対して、ドランギアのこの精緻さはちょっと感動ものです。あまりに精密すぎて、逆に少しでも形が歪むと開け閉めがしづらくなってしまうかもしれません。
それくらい精密に本体と蓋の寸法がピッタリ造られているのです。
この精密さによって本体と蓋が隙間なく重なることによって、ご飯を炊くときにシール効果によってメスティンの内圧が高まり、いわゆる圧力鍋のような状態になることによってご飯がふっくらと炊けるのですね。


それでは実際にご飯を炊いてみて、炊き加減を比較してみましょう。

トランギアは羽釜並みの炊き加減


今回は自作のアルコールストーブと風防スタンドを使ってご飯を炊いてみたいと思います。メガシャキの黒いアルミボトルの中には燃料用アルコールが入っています。これ1本でおよそ2回分くらいの炊飯に使えます。


トランギアで1合のご飯を炊く場合、水をリベットの下の位置まで入れるとぴったり200mlとなります。
ちなみにお米の量に対する水の量は「1.2倍」が基本ですが、私は少しだけシャキッとしたご飯が好みなので、お米の量に対して1.1倍強を基本にしています。
お米1合(180ml)-水200ml
お米1.5合(270ml)-水300ml
お米2合(360ml)-水400ml
この方が覚えやすいですしね。



アルコールストーブに燃料を注いで、火をつけます。

自作のアルコールストーブは、アルミパイプに小さな穴を開けたバーナーをストーブ内部に仕込んであるので、ストーブが温まって燃料の気化が進むと炎がまとまってきます。

三角形の風防の中にストーブを置き、メスティンを乗せてご飯を炊いていきます。

火をつけて10分ほどで湯気が上がってきました。


本体と蓋がしっかりと密着しているトランギアですが、さすがに内圧が高まってくるとしずくが垂れてきます。


こちらはダイソーメスティンの炊飯時の様子です。同じようにしずくが垂れていますが、しずくの出方を見るとトランギアの方がより本体と蓋の密閉度が高いのが分かります。


着火から10分、湯気が上がり始めてからさらに10分。トータル20分ほど経ったころ、湯気の中に少し香ばしい香りが感じられるようになり、やがてストーブの炎が消えました。炊き上がりまで約20分というのはアルコールストーブでも固形燃料でもほとんど同じです。

そのまま10分ほど蒸らしてから、蓋を開けてみると。。。

いい感じにご飯が炊けています。

食べてみた感じはお米の粒立ちがしっかり感じられ、うっすらと香ばしい香りもあります。どちらかと言えばダイソーメスティンよりも羽釜で炊いたご飯に近い感じがしました。

こちらはダイソーメスティンで同じく1合炊いたご飯です。

見た目ではあまり違いは分かりませんが、ダイソーメスティンの方は少しべちゃっとしていて、かつ、中に芯が少し残っている感じがします。


同じようなメスティンでも、やはりブランドが違うとご飯の炊きあがりに違いがあるということが分かりました。
本体と蓋の密閉性が高い=内圧が高まる、つまり、炊飯時にお米に圧力がかかることで、よりふっくらと美味しくご飯が炊けるということのようです。
結論として、「やはり値段の差だけのことはある」ということなのですね。
500円のダイソーメスティンと、実売価格1600円ほどのトランギアメスティン。
アウトドアで美味しいご飯を食べるための相棒として、本当に長く付き合うのであればトランギアを選ぶべき、というのが今回比較してみた私なりの結論です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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