ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

伏見の酒の源〜御香宮


ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。


今回は各地の隠れた歴史スポットをご紹介するシリーズ、京都伏見にある御香宮(ごこうぐう)について書いてみたいと思います。

伏見の人々に愛される産土神

伏見といえば日本酒の名産地として有名ですが、それは伏見という土地が美味しい水の湧き出る場所だからです。元々、伏見は「伏水」からきていると言われるほど地下水が豊富に湧き出る場所なんですね。そして、その大元として大切に崇められているのがここ御香宮なんです。
御香宮の由緒によると、昔、境内から良い香りの水が湧き出し、その水を飲むと病が治ったので、時の天皇から「御香宮」の名を賜ったのが始まりなんだとか。この湧き水は「御香水」として名水百選にも選定されています。


地元の人々からは「御香宮さん」と、さんづけで呼ばれ親しまれていて、地元の産業と経済を支える大切な水、その源である御香宮は人々から愛され大切に守られてきたことがよく分かります。


御香宮の主祭神は「神功皇后(じんぐうこうごう)」です。神功皇后といえばお腹に子を宿しながら朝鮮へ出兵を行ったという勇猛果敢な神話が有名ですが、その故事にちなんで御香宮は安産の神様として祀られています。

豊臣秀吉が神社を移転?


※ 伏見桃山御殿御城之画図
国立国会図書館HPより

さて、上の古い地図は豊臣秀吉の時代に描かれた伏見の町の様子です。高台にある桃山城と城下町、人工的に掘られた濠川や伏見港などの様子がよく分かり、現在の地図と照らしながら眺めると面白い発見があります。
御香宮は観月橋から北に向かった左手にあるはずなんですが、降りてくる不思議なことに、この地図のどこをみても御香宮は見当たりません。秀吉の時代にはすでに御香宮はあったはずなのに一体どういうことでしょう?


調べてみると、実は豊臣秀吉が伏見桃山城を作るときに、御香宮を城の敷地内に移転させてしまったのだそうです。
城の鬼門にあたる場所に御香宮を置いて、守護神として城を守らせたということです。当時の豊臣秀吉の力の大きさを改めて感じる逸話です。



その後、徳川家康が天下を治めたのち、1605年に元の場所に御香宮を戻したそうで、以降現代に至るまで御香宮は今の場所にあり続けているそうです。

重要文化財に指定されている本殿の案内看板には、「慶長10年・徳川家康造営」と確かに書かれています。


神功皇后といえば今の天皇家につながる皇祖神の1人です。それほどの神を祀る社が、戦国時代2度も将軍の手で場所を移動させられてしまったところに、当時の天皇家と将軍たちの力関係がよく現れている気がします。

美味しい水をいただこう

御香宮のいいところは、駐車場が20分間無料で停められるという、参拝者にとってはありがたいことですよね。
そして、境内を本殿に向かって進んでいくと、本殿の横に「御香水」と書かれた場所があり、竹筒の先から水が出ている場所があります。
ここは誰でも自由にお水を汲んで帰ることができるようになっているのです。
さすがにポリタンクでごっそり持ち帰ることはできませんが、地元の人がペットボトルに何本か水を入れて帰る姿が見られます。
ここを訪れたら、ぜひ水筒か空のペットボトルに水をいただいて味わってみてください。
伏見の酒造りに欠かせない名水百選の味を試してみてほしいと思います。
とても柔らかくて冷たい美味しい水です。


御香宮から西へ少し下っていくと「大手筋商店街」というアーケードがあります。伏見庶民の憩いと集いの場所である大手筋商店街は、いかにも庶民的な、昔ながらの賑わいをみせる飾らない場所です。どこか懐かしさを感じるノスタルジックなアーケード通り。御香宮に来たら是非立ち寄ってみてください。




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