ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

ハイエース車中泊の新たな可能性 ルーフテント計画


ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

ハイエースの可能性を広げるルーフテント計画

ハイエースベッド仕様の変遷
以前、「ハイエース車中泊の可能性と限界」という記事を書きました。
室内幅153センチのナローボディハイエースでは、就寝可能人数はファミリーなら大人2人+子ども2・3人、大人だけなら3人が限界だと思います。
ファミリーでの子ども2~3人というのは、頑張って下の子が小学校卒業までという感じでしょうか?

sleepysheep-zzz.hatenablog.com

うちでは、ナローボディの後部に自作ベッドキットを作って、そこに奥さんと上の子が寝ています。また後席シートと助手席シートを倒して幅1mほどのフラットなスペースを作り、そこに私と下の子が寝ています。子どもたちが3~5歳くらいまでならこれで十分大丈夫です。

ただ、前側の1m幅のフラットスペースで2人が寝ていると、下の子の寝相の悪さで夜中にしょっちゅう起こされ、主たるドライバーである私が寝不足気味になって安全上の問題があります。そこで次なる対策として、ベッドキットの最後部に2段ベッドを作りました。

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この2段ベッドは子どもが横方向に寝る形で、ベッドサイズは60センチ×153センチ、取り外し可能式になっています。ここに上の子どもが寝て、2段ベッドの下に足を入れるようにして奥さんと下の子が寝れば、前側のフラットスペースには私1人で寝ることができます。

この方式は「就寝」という視点で考えるととてもいい方法なのですが、リビングの後ろ3分の1が2段ベッドにとられてしまうため、リビングでの食事にはやや無理が生じます。

2段ベッドは取り外し可能なのですが、車中泊の旅をしている途中で2段ベッドを組み立てたり外したりというのは、作業の手間や荷物の移動などを考えるとあまり現実的ではありません。

2段ベッド方式での車中泊旅の場合は、原則食事はすべて外食ですませ、後部リビングは就寝時のみ使用というスタイルなら問題なく活用できると思います。実際、昨年まではこの形式で何度も車中泊をしていました。ところが今年のコロナ禍で、車中泊の間すべて外食というわけにいかなくなり、車内ご飯の割合が増えたため、2段ベッド方式はしばらく使えないことになってしまいました。


現在は、後部リビングに奥さんと子ども2人、前側のフラットスペースに私が1人で寝る形で車中泊をしている状況です。そうこうしている間にも子ども達は日々成長し、奥さんは寝相の悪い2人の子どもにはさまれて負担をかけてしまっています。


ルーフテントという可能性

先日車中泊キャンプをしていた時、屋根の上にルーフテントを展開している車を見かけました。ネットや写真で見かけたことはありましたが、実際に見たのは初めてでした。その車はステーションワゴンでしたが、屋根のキャリアの上にドームテントを置いて、キャリアに梯子をかけて上り下りしていました。

ステーションワゴンの場合、停泊時は車内をフラットに展開して車中泊するのが一般的ですが、考えてみればシートを展開したり荷物を移動してフラットスペースを確保する手間よりも、キャリアの上に簡易テントを張る方がずっと楽な気がします。


「あれならうちのハイエースでも屋根の上と車内に分かれて余裕で4人寝られるね」と奥さん。実は奥さんもルーフテントを見て少し興味があった様子です。
ハイエースの屋根からみる星空。何となく屋根の上に寝るというのはロマンチックというか、童心をくすぐるワクワク感もありますよね。子ども達もきっと大喜び間違いなしです。みんな屋根の上に上がりたがって、誰も車内で寝なくなりそうです(笑)


こうして「ハイエースの屋根の上にテントを張って寝る」という計画がにわかに浮上してきました。


ネットで「ルーフテント」を検索すると、市販のルーフテントがヒットします。20~30万円とか高いものは40〜50万円くらいします。多くは海外からの輸入品のようです。平べったいケースの中にテントが格納されていて、それを引き上げてテントにするような感じです。展開するとけっこう大きなテントが出現します。見た感じツリーハウスのようなイメージです。
海外では長期バカンスが当たり前なので、現地についたら車はあまり移動させず、長期滞在型のキャンプでの使用を想定しているような感じですが、うちのイメージはそういうのとはちょっと違うんですよね。


私たちのイメージはもう少し手軽な感じで、ハイエースの屋根の上に小さなドームテントをサッと広げて、梯子で上がって寝る。朝になれば簡単にテントをたたんでいつでも出発できる。そんなイメージです。これなら、屋根の上に就寝スペースが確保できるだけでなく、毎回シートを倒してフラットにしたり、マットレスを広げたりたたんだり、そのつど荷物を前にやったり後ろにやったり、大移動させたりする手間もなくなって、車中泊の朝晩の負担がかなり減りそうです。

市販のルーフテントではそういう手軽に展開できるイメージ通りのものはなかなか見つかりませんでした。そこで、結局いつものように自作する方向で考えることにしました。


ポイントは、ルーフテントを設置するためのキャリアをどうするか?ということと、ルーフに乗せるワンタッチ式のテントがイメージ通りのものがあるか?
この2つです。

キャリアの強度

まず、ハイエースの屋根にキャリアを載せてそこに人間が乗れるか?という点について考えてみました。
有名なキャリア(INNOやTERZOやTHULEなど)の場合、最大積載量は60kgとなっています。INNOの「INLDK」というローダウンモデル(キャリアの高さが限界まで低いモデル)が最大積載量75kgでした。タフレックなど脚が沢山あって屋根の上全体に乗っかるようなシステムキャリアは最大積載量50kgでした。


ここでいう最大積載量というのは、その重さの荷物を積載した状態で高速走行したり山道を走行したり、カーブを曲がったり段差で跳ねたりと、走行時にかかる負荷を考慮した重量となっていて、停車した状態での静止荷重とは違うということが分かってきました。つまり、静止時の積載荷重はもっと重くても大丈夫ということです。また、この静止荷重に対する考え方は、日本の基準と海外の基準では異なっているようで、海外では最大積載量の5~6倍、日本では3倍程度のようでした。(あくまでネットをいろいろ調べた範囲での情報であり、正式なエビデンスは取れていませんので参考値としてください)

うちが使っているキャリアはINNOのINLDK(ローダウンモデル)で最大積載量は75kgです。海外基準なら静止荷重400~450kg、日本の基準なら225kgまでOKということになります。
キャリア1セット(バー2本)で静止荷重225kg、2セット(バー4本)なら日本の基準でも450kgまではいける計算になります。仮に70kgの大人4人が屋根に乗っても280kgですから、キャリアの強度は問題なくいけそうです。。

ルーフテント計画の予算

次いで、キャリアに乗せる部材の費用についても考えました。なるべく重量を軽くしたいのと、雨風による錆や腐食を防ぎたいので、材質はアルミがよいと考えました。アルミ角材の強度や必要な部材の数、どれくらいの金額がかかるかを計算した結果、アルミ部材だけで5万円くらいかかることが分かりました。これ以外にキャリア本体(15000円くらい)、フライシート付のワンタッチテント(15000円くらい)、梯子(5000円くらい)を買うと合計8~9万円ほどかかります。うーん。。。ちと高いなぁ。


メルカリやヤフオクでキャリアの中古も探してみました。8本脚のシステムキャリアは中古で2~3万円ほどで出回っています。ただ、こういった大型のキャリアは送料が別に1万円以上かかるみたいでした。また、こうしたシステムキャリアの多くは、荷物を支える横桟が細いアルミのパイプ数本だけなので、上に人が乗るのは無理そうな感じでした。そのようなキャリアを買ってきて、それをベースにアルミ部材を足して補強する方法もありますが、そうすると結局材料費がかさみ、テントの費用を含めると上記とあまり変わりません。

アイバワークスなどからもっと頑丈なオールアルミのキャリアも出ていますが、中古でも8~10万円ほどしています。


自作にしても中古を買うにしてもお金がかかりますねえ。


もう一度、計画段階から見直していくことにしました。


アルミ部材の販売サイトを細かく調べていくうちに、看板制作専門の部材屋さん「BEGIN メイトウ(株)さん」でアルミ角材が比較的安く手に入ることが分かりました。25mm角2mm厚のアルミ角材が4メートル1本1600円です。(10本単位で購入の場合。別途送料4000円必要)これを使えば、キャリアの枠組みだけでなく、梯子も自作できそうです。

また、キャリアの上に乗せる天板は、「アルミ複合板」というアルミと樹脂材をサンドイッチした板を使うと丈夫で安くできることが分かりました。コンパネサイズで1枚5000円ほどです。

また、屋根の上に乗せるテントは、家にあったワンタッチ式のサンシェードテントと、古いドームテントを組み合わせてDIYすれば、ちょうどいいサイズのワンタッチドームテントができそうな気がしてきました。そうすれば新品のテントを新たに買う必要はありません。



もう一度ルーフテント計画の予算を整理してみましょう

  • アルミ部材:29000円(ステンレスビスなどを含む)
  • アルミ複合板:10000円(コンパネサイズを2枚使用)
  • キャリア: 11000円(INNO-INLDK+バー1470mm 楽天ポイントを利用)
  • テント:古いドームテント800円(リサイクルショップにて購入)と家にあったサンシェードテント
  • ソーラーケーブル:2000円(ソーラーパネルを前方にずらすために延長ケーブル5m購入)
  • 梯子:アルミ角材の残りでDIY

合計:52800円


何とか5万円ちょっとで目的が達成できそうです。


ハイエースの屋根から満天の星空を眺めるルーフテント計画、いよいよ始動開始です。
完成は?
また経過をご報告しますので、お楽しみに。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

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