ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

車中泊 防火対策





ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

今回は、車中泊における防火対策について考えてみたいと思います。

意外と広がる輻射熱

車中泊ではお湯を沸かしたり簡単な調理をするなど、車内で火を使う場面があると思います。
車中泊に慣れてくると車で火を使うことに段々怖さがなくなって、つい感覚が鈍りがちですが、車内での火の使用は一歩間違えると車両火災の危険性があります。せっかくの楽しい時間が台無しになるだけでなく、場合によっては命に関わることもあるので、最低限の安全対策は怠らないようにしたいものです。


さて、車内でコンロや熱源を使う場合、気をつけなければならないのが
1.燃えやすい物への引火
2.一酸化炭素中毒
3.輻射熱

この中で案外見落としがちなのが3番目の輻射熱です。輻射熱というのは炎そのものではなく、熱源から発せられる熱波のようなもので、熱源から360度あらゆる方向に向かって発せられます。そして、この輻射熱はじわじわと対象物に熱を与え続け、やがて臨界点を越えると炎が上がります。


たとえばカセットコンロでお湯を沸かすとします。
この時、コンロの炎からの輻射熱はコンロの上方向だけではなく、コンロの真下や、コンロの横方向にも広がります。

ビニールレザーのシートカバーの上に直接コンロを置いて火を使うようなことはさすがに無いとは思いますが、コンロの下はとても高温になりますから、車内でコンロを使用する時は必ずコンロの下に養生が必要です。
また、コンロの横方向や斜め上方向が案外盲点になりがちで、少し離れたカーテンなどに引火して火災が発生するケースがあります。大まかな目安として、コンロの上に一斗缶を乗せたくらいの範囲は輻射熱でかなり熱くなり、引火の危険があると思ってください。

コンロ周りをスパッタシートでガード

車中泊における防火対策のおすすめはずばり「スパッタシート」です。できればカーボンフェルトでできたスパッタシートを使うことをおすすめします。


スパッタシートというのは、元々は溶接作業をする際に使う防火防炎のための厚手のシートのことです。
溶接作業では沢山の火花が飛び、またノロと言われるマグマ様のものが降りかかることがありますが、溶接作業員はフェイスガードと共に身体部分をスパッタシートでガードして火の粉が飛んでくるのを防いでいます。


このスパッタシート、ネットで探すと様々な素材のものが出回っていて、本格的な厚手のものもあり、それはそれで安心感はありますが、車中泊で使うにはあまりかさばるものは使いにくいと思います。
私がおすすめするのは、カーボンフェルトのスパッタシートです。見た目はごく普通のフェルト生地なのですが、フェルトの中にカーボン繊維が織り込んであり、防炎、防火、耐熱の機能があります。
うちはこのフェルト製のスパッタシートの5ミリ厚のものを使っています。フェルトの厚みは2ミリや3ミリ厚も売ってますが、防火対策としては5ミリくらいは必要で、場所によってはこれを2枚重ねて10ミリで使用する場合もあります。


初めから10ミリ厚を買えばいいのかもしれませんが、10ミリになると値段もそれなりに高くなるので、5ミリ厚の大きめのシートを買って、必要に応じてカットしたり、二重にして使う方が無駄がありません。楽天には5ミリ厚がありましたが、amazonでは2ミリ〜3ミリのものしか見つかりませんでした。amazonで探される場合は薄手を複数枚重ねて使用することになると思います。
厚さ5ミリといっても手で触ると思ったより薄く感じられます。カーボンフェルトは瞬間耐火温度1700℃、連続耐熱700℃となっています。コンロ周りの輻射熱は400〜500度になりますから、あまり薄手のフェルトだと遮熱しきれない可能性があります。


うちはコンパクトサイズのカセットコンロをウッドケースの中に収めて、持ち運び可能な収納一体型のコンロを自作して使っているのですが、この木箱の内側にはスパッタシートを全て二重に敷き詰めています。写真のように炒め物などをしていても木箱は多少熱をもつくらいで全く大丈夫です。


このウッドケースは上蓋がそのままコンロの背面ガードの役割になるので、このまま車内の壁際で使うことも可能で、必要時はコンロ周りにスパッタシートを天ぷらガードのようにぐるりと広げて熱対策しています。
うちは1m四方のスパッタシートを買って、50センチ×60センチを2枚切り出し、それをウッドケースの内側に2枚敷き詰めています。
そして、残りの40センチ×1mは、40センチ×25センチと40センチ×75センチに切り分け、小さい方は熱いフライパンなどを置いたり、コンパクトコンロを使う際の下敷きとして、また75センチの方はコンロ周りを囲むように置いて遮熱しています。


このスパッタシートは、野外で焚き火台を使って焚き火をする際にも、地面と焚き火台との間に1枚敷いておけば、焚き火による輻射熱から地面を守ってくれる役割があります。直火厳禁のようなサイトでも、これなら安心して焚き火が楽しめます。


sleepysheep-zzz.hatenablog.com

車内で火を使うときは必ず換気を

もう一つ忘れてはいけないのが火を使用する際の換気です。一酸化炭素中毒は気づかない間に酸欠を起こして、眠気と共に死が訪れる恐ろしい中毒です。

とにかく換気をすること。これ以外にありません。ほんの少しの時間であっても車内で火を使うと一気に酸素を消費します。
夏の換気対策でもご紹介しましたが、usbで作動する省電力のミニ換気扇がおすすめです。
これを、火を使う時には必ず作動させる。たとえ真冬であっても必ず換気扇は回す。そういう風に習慣づけることで一酸化炭素中毒は防止できます。


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最後まで読んでいただきありがとうございます。

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